①唯一アメリカは共産中国の南沙諸島の領有権を認めず、「公海自由航行の原則」を担保すべく軍事作戦を継続中。
【中国の試験飛行・米「緊張高めた」と批判】新たな対抗措置の可能性
2016.1.3 16:12更新 http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030019-n1.html
中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に建設した飛行場で航空機を試験飛行させたことについて、米国防総省当局者は2日「試験飛行が(地域の)緊張を高めたことを懸念している」と表明した。米政府が新たな対抗措置に踏み切る可能性もある。
米軍はオーストラリアなどと連携して圧力をかけ続ける構えだが、南沙諸島の実効支配を強める中国が既成事実を積み重ねる中、問題の解決は「ますます難しくなっている」(オーストラリアの専門家)との見方も広がっている。
国防総省当局者は「さらなる土地の造成や新たな施設の建設を中断し、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が(南シナ海での紛争回避に向けた)行動規範を速やかに策定する必要性を示している」と強調した。
米政府は中国が造成した人工島を中国領とは認めない立場で、2015年10月には「航行の自由」を行動で示すため、中国が「領海」と主張する海域にイージス駆逐艦を派遣した。同12月には海域上空をB52戦略爆撃機が飛行。意図的ではないとされるが、中国は軍事的挑発と反発した。(共同)
※アメリカは自国の対中戦略遂行にあたって、豪州、日本、フィリピン、ベトナムとの連携が主軸。A南シナ海の行動規範を法的根拠として、国際連携と法規制により共産中国に圧力をかける。
第7艦隊のイージス艦ラッセン、B52爆撃機と軍事装備を活用する具体的な軍事作戦を直接共産中国に遂行できているのもこうした背景ができているからですね。
②フィリピンは、人工島の隣の有人島に民間人の渡航を事実上許可。食糧支援を開始。あとは駐留国軍を強化するかどうか?
【フィリピンの若者がスプラトリーの島に上陸・軍も食料提供】~中国「強烈な不満」
2016.1.3 20:28更新 http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030032-n1.html
フィリピンの若者が、同国が実効支配する南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島パグアサ島に船で上陸し、中国との摩擦が強まっている。フィリピン政府は、中国を国際司法機関に提訴し、人工島造成などによる同海域の「主権」主張が「不当」と対抗しているが、中国は無視。フィリピン国内で市民らの不満が高まっている。
現地からの報道によると、15~27歳のフィリピンの男女47人が2015年12月26日、パグアサ島に到着。約500キロ離れたパラワン島を出航し、フィリピン国軍の退役軍人が同行した。
同団体は上陸したメンバーの写真をフェイスブックに掲示し、「(フィリピンの)排他的経済水域(EEZ)への中国侵出実態の真実を伝えたい」と訴え、政府の対応に不満を示した。
フィリピン国軍は、安全上の観点から渡航の自粛を求めていたが、上陸後は食料などを提供。大統領報道官は2015年12月27日、「他の方法」を検討すべきだとしながらも、「若者たちの愛国心は認める」と述べた。
パグアサ島には、フィリピンの漁民らが居住し、国軍も常駐する。だが、約25キロ沖合のスービ礁では、中国が岩礁を埋め立てた人工島で巨大滑走路を造成し軍事拠点化を進めている。パグアサ島を管轄する町長は昨年11月、中国の公船が、沖合2カイリ(約4キロ)に10日間停泊し、島への補給活動を監視していたと訴えている。
一方、中国外務省の陸慷報道官は2015年12月、同団体の行動に「強烈な不満」を表明。フィリピンに、実効支配する島や岩礁から人員や設備の撤収を求めた。
中国による南シナ海の領有権主張をめぐっては、フィリピンの提訴を受けた常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)が2015年10月末、本格審理を決定。今年中に判断を示すが、中国は同裁判所に「管轄権はない」と応じない姿勢を示している。
法的解決を拒みながら力による一方的な現状変更を続ける中国に対し、米国は人工島周辺に艦船を航行させる「自由の航行」作戦に着手し、継続する方針だ。
※フィリピンのこのやり方は、共産中国が南沙諸島に対して長らく実行してきた「不法を合法にする領有マニュアル」をパクリましたね。
「愛国心」をベースにした民間人を渡航させ、これを政府が支援する、元来無人島に移住したわけではありませんが、フィリピンの主権をアピールすることにはなります。アメリカのFON作戦、南シナ海の法規制が背後にあれば、強気にでられるということです。
③ベトナムは、民間漁船を共産中国の漁船にぶつけられ沈没。これは海洋覇権、制海権では共産中国の方が優勢となっているため、今後どう海防を強化してくるのか?
越漁船、体当たり受け沈没・中国船か?
2016.1.3 18:26更新 http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030025-n1.html
2016年1月3日のベトナム国営紙タインニエン(電子版)などによると、同国中部クアンチ省沖の南シナ海で1日、10人乗りのベトナム漁船が中国船とみられる外国船に体当たりされ、沈没した。10人は近くにいた別のベトナム船に救出された。
国営紙トイチェによると、船長は中国船に体当たりされたと説明。ベトナム漁業当局は中国側に調査を要請した。
船長によると、体当たりした船の船体には中国語が書かれており、乗組員は中国語を話していたという。
ベトナムや中国などが領有権を争う南シナ海では、操業中のベトナム漁船に対する中国船からの放水や体当たりなどが相次いでいる。(共同)
※これは我が国民主党政権下でおきた平成22年の尖閣諸島沖漁船体当たり事件と同様の共産中国による「民兵突撃攻撃」といえますね。
不幸なことにベトナム漁船は沈没してしまいましたが、この補償は誰がするのでしょうか?共産中国は、こうしたことをふまえて事後処理にあたらなければ、さらなる国際批判、非難をあびることになるでしょう。
これだけ派手に体当たりされて漁船を沈められてしまうと、ベトナム政府も今後何らかのアクションをおこしてくると考えられます。
④ところで・・・わが日本の領土主権の防衛は大丈夫なのか?
東シナ海の尖閣諸島や米中の戦略的要衝である沖縄を領有するわが日本は、昨年も頻発した共産中国の尖閣諸島沖合への漁船侵入(侵略)に対して、どう対応し、固有の領土を守っていくのでしょうか?
尖閣諸島を無人島のままにしておいて、それで領土主権を主張し続けることは今後難しくなっていくのではないでしょうか?海上保安庁の巡視船による海上警備だけで、尖閣諸島を守れるのでしょうか?
沖縄の普天間基地移設問題では、基地移設に反対する住民のみなさんの声を聞いて、沖縄の行政に多額の補助金をつける従来のやり方では、先行きもたないと考えますし、沖縄の地域経済振興をはかり県民GDPの向上のために、政府ができることは他にないのでしょうか?
アメリカ海兵隊は、普天間基地が移設されなくても何も困りません。沖縄は、既に共産中国の中距離弾道ミサイルや巡航ミサイル、北朝鮮の弾道ミサイルの射程距離にあります。だから有事の被害を少しでもミニマムにおさえるために、海兵隊の地上部隊をグアムに一日でも早く移動させたいのが本音ではないでしょうか?
ですがこれは、米軍の国防圏での軍事抑止力の退行になるため、実行したとたんに共産中国や北朝鮮の思い通りに軍事的アクションをおこしてくる公算が高いです。
これは我が国にとっては「死活問題」でしょう。
沖縄にアメリカ軍の駐留を長らく認めてきた我が国政府の意図がそこからうかがえます。
沖縄は、米中両国により、「戦略的拠点」として位置付けられている場所であることを、沖縄の住民のみなさんは十分理解されてから、基地反対の運動をおこすべきでしょう。
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