2022年3月29日火曜日

自衛隊のサイバー戦部隊が再編される!?

 ひと昔前まで、ハッカーたちがネット上で腕を競い合っていたサイバー攻撃といわれる手段が、今や国家間の戦争、紛争の一手段として活用される時代となっています。

 人の発想も、テクノロジーも進化するということでしょうが、いかに開戦初期の段階で仮想敵国の対して、有効な攻撃をしかけられるかという観点から、こうした宣戦布告亡き奇襲攻撃として進化してきたように思います。

 我が国自衛隊も2013年の第二次安倍内閣発足の時に、防衛省に「サイバー防衛隊」がたちあげられました。求められる役割は、自衛隊の通信ネットワークを悪質なハッキングから守ること、そして今回の改編において、サイバー防衛隊は求められることに変化はありませんが、人的な規模は確実に拡大しています。

 個人的には、こうしたハッカー組織は人数の問題ではないように思いますが、政府の、公務員の発想からいえば「数」をそろえることが初めにありきのようです。詳細はネット記事にある通りです。


自衛隊「サイバー防衛隊」540人態勢で発足…中国は17万人、北朝鮮も6800人

読売新聞

2022/03/17 20:10自衛隊「サイバー防衛隊」540人態勢で発足…中国は17万人、北朝鮮も6800人 (msn.com)


c自衛隊サイバー防衛隊 読売新聞 岸防衛相(左)から自衛隊サイバー防衛隊司令旗を授与される木村顕継隊司令(17日午前、防衛省で)




 防衛省は2022年3月17日、陸海空3自衛隊のサイバー関連部隊を再編して「自衛隊サイバー防衛隊」を発足させた。中国や北朝鮮、ロシアなどサイバー空間の脅威は急速に拡大しており、対処力強化が狙いだ。ただ、電力など重要インフラ(社会基盤)の防護は想定されず、即座に反撃するには法制上の制約があるなど課題は多い。

 岸防衛相は発足式の訓示で、巧妙化するサイバー攻撃の脅威に触れ、「部隊はサイバー領域における能力強化の重要な柱だ」と強調した。

 自衛隊サイバー防衛隊は540人態勢で、全部隊の運用を一元管理する情報通信ネットワークを守ることが主な任務だ。自衛隊は指揮系統が共通のネットワークでつながっている。敵の侵入を許し、サイバー攻撃を受ければ、「自衛隊全体が大打撃を受け、戦闘で能力を発揮できなくなる」(自衛隊幹部)ためだ。

 540人のうち、サイバー攻撃に対処する隊員は450人で、従来から160人増員された。それでも各国と比べると見劣りする。中国は17万5000人のサイバー戦部隊の中に約3万人の攻撃専門部隊を持つ。北朝鮮も約6800人のサイバー部隊を抱えている。

 現行の「防衛計画の大綱」では、自衛隊が敵からのサイバー攻撃に対し、「妨げる能力」を持つことが明記されたが、法律上の制約で攻撃元とみられるサーバーへの侵入は容易ではない。専守防衛も壁となり、防衛出動が発令されないと反撃できないのが現状だ。

 ロシアに侵攻されたウクライナは政府機関などのウェブサイトが改変され、金融機関の機能が一時的に停止するなどのサイバー攻撃にさらされた。米国では平時からサイバー軍が重要インフラも防御するが、自衛隊サイバー防衛隊は平時に重要インフラを防衛することはできない。


動画でみる我が国のサイバー防衛


【news23】日本が直面する「新しい戦争のカタチ」 
https://www.youtube.com/watch?v=DTdIAz77boc  
陸上自衛隊サイバーセミナー2019 
https://www.youtube.com/watch?v=Nc9T3J5gJxs  
「自衛隊サイバー防衛隊」高度化する攻撃に体制強化(2022年3月17日) https://www.youtube.com/watch?v=uDhOg8ovRTY  
 サイバー攻撃は防げない?「ハッカーズバー」を取材(20/01/21)
 https://www.youtube.com/watch?v=V0O_-BJCqWI  
手慣れたハッカーとなると破れないセキュリティなどないといっても過言ではないでしょう。ただこの世界は疑いのある相手(国)であれば反撃できるという世界のようです。攻守の切り替えはリアルな軍事紛争に比べて高くはないでしょうね。従来の「専守防衛」という観念は変えないといけなき時代になっているのかもしれません。ネットワークでの戦いは考えられない時代での法解釈でしょうからね。
 
見えざるサイバー攻撃 ~標的型サイバー攻撃の組織的な対策~  
 自衛隊の通信ネットワーク防衛は、とても重要な問題です。ウクライナの例をみてもわかりますが、我が国へ侵攻する勢力がいたときに、まず攻撃するのが自衛隊の通信であり、レーダーであるからです。個人的には、サイバー戦部隊は「先制攻撃」できる法的根拠を作った上で、陸海空の自衛隊と並ぶ第四の軍種にひきあげるべきではないでしょうか?  いわゆる「敵地攻撃能力」議論についても、まずはネットワーク防衛、攻撃の議論から議論を再構築し、法改正に結び付けていってほしいと願っています。

2022年3月17日木曜日

「負けない戦争」をしよう!

 真珠湾攻撃78年目の真実 ~日米ソの壮絶スパイ戦争【シリーズ終戦特集①】

第二次世界大戦の解釈が変化しつつあります。

 第一次大戦の敗戦から立ち直り、国際社会で強い立場を築きたいドイツでアドルフ・ヒトラーが中心となって旗揚げされたナチスドイツの台頭とローマ帝国再興を夢見るイタリアのムッソリーニが同盟関係を結んで欧州とアフリカでおこされた戦争。

 彼らが最も恐れるアメリカを牽制するために満州国の利権を国際的に認められずに世界の孤児となっていた大日本帝国を巻き込んで作られた三国同盟。

 これら枢軸国と米英、ソ連らを中核とする連合国との世界規模での戦争が第二次世界大戦といわれています。

 しかし近年は、単に枢軸国と連合国との対立というだけではなく、世界で唯一の「共産主義」を標榜するソビエト連邦という新興の国が、世界全体にその影響力を及ぼしていくために、「世界規模で共産革命」をおこそうと画策していた戦争、共産革命をおこすために既存の大国の政治中枢部に「諜報工作員」を使って、エージェントを組織し、対象国の政治をソ連に有利な方向に誘導しておこされた戦争だったのではないか、という歴史の見方です。

 いわゆる「ヤルタ協定」。

 ソ連のスターリンが対日参戦の見返りに、当時日本本土であった南樺太と、千島列島、満州への侵攻を米英に約束させています。ドイツの戦後処理も話し合っていますから、枢軸国側の敗戦が濃厚なのをうけて、ソ連の国益を拡大することを図ったのでしょう。

 米英は、同じ海洋国家としての価値観を持った日本と「分断」され、ソ連の諜報戦略によって枢軸側と戦争をするように仕向けられ、利用されたという見方もできるわけです。

 第二次大戦が、純粋に日米英という海洋国家を代表する同盟国家群とソ連という新興の共産主義の国との戦争という構図であったなら、今頃我が国は国連の「非常任理事国」という不利な立場でいなかったかもしれません。

 アメリカで共産主義にシンパシーをもつルーズベルト政権ではなく、保守的な共和党政権であったなら、ソ連コミンテルンの諜報戦に操られることがあったでしょうか?

 我が国はなぜ同じ政治的な価値観を共有する米英と同盟関係を発展させられなかったのか?

 真正保守といわれる方々は勇ましいことをいわれますが、第二次大戦の我が国は明らかに満州の国益を守るためか、「国策を誤った」がために、ユダヤ人を強制収容所に送り込んで虐殺するようなナチスドイツという気味の悪い国と同盟し、国際的地位を貶める結果となってしまったことは否定できません。

 戦後確かに我が国は戦争の焼け跡からすさまじい復興をなしとげました。しかしこれはアメリカをはじめとする「勝ち組」の連合国体制の側にいたからこそ成し遂げられたという側面が強いように思います。

 なぜこの形、ソ連コミンテルンの諜報戦、共産主義の幻想を捨てて、海洋国家としての日米英同盟を構築できなかったのか?

 大日本帝国が標榜してきた「大東亜共栄圏」構想を米英の利害と共有するうような政策をとれなかったのか?

 戦前から日英同盟の上にあらたにアメリカを加えた海洋三国同盟を締結して、ソ連と対抗できなかったのか?

 なぜむざむざソ連コミンテルンが画策する世界同時共産革命に海洋同盟構想を打ち出して対抗できなかったのか?

 世界という舞台では「負ける戦争」はしてはならないのです。「確実に勝てる戦争」をして勝たなければ、大国の影響下におかれるだけです。

 第二次世界大戦で、独伊と同盟し、ソ連と結んで、米英に対抗しようとした政治、敗戦が濃厚になったころまで、ソ連に期待し、大切な自国の領土である樺太や千島へのソ連の侵略を許してしまった当時の政治体制、政治家の責任は大きいと思います。

 我が国の政府は、第二次世界大戦の総括を未だしていないといいます。しかし第二次大戦の責任は実は、軍人の暴走なのではなく、政治のミスリード、シビリアンコントロールのミスにあることは明白でしょう。責任をとるのは、天皇から政治の大権をあずかっていた政治家たちといえるのではないでしょうか?

 国内では、米英との戦争によって、多くの国民の命が亡くなりました。おこってしまったことは二度と戻りませんが、歴史は二度と繰り返してほしくないと思います。

 2022年(令和4年)2月にソ連の末裔、ロシアが隣国のウクライナに軍事侵攻しました。平和的にロシアがウクライナと協調関係を気づいていける芽はあったのに関わらず暴挙に出たといえます。

 このことはかつてソ連軍に南樺太や千島、満州に一方的に条約を破棄されて侵攻された我が国にとっても他人事ではありません。

 政治的な価値観の全く違う国と結べば、国策(国家戦略)を間違い、多くの国民の命を奪われ、存亡の淵に立たされることがあります。

 幸いロシアのウクライナ侵攻は、2022年3月時点の様子を見る限り、結果は明らかかなと思います。ロシアの完敗でしょう。ロシアはウクライナに軍事侵攻し、ロシアの国防圏を拡大したのはいいけれど、世界中で反感を招き、敵対行動で一致させ、大変な経済制裁を科せられることになりました。そのうちに経済に悪影響が増大し、戦争なんてとんでもない状況になるでしょうね。

 軍事だけが国際問題の効果的なソリューションではありません。自国を常に国際社会の中で有利にするための、戦略を練って「確実に勝てる戦」をしなければなりません。そのためにデータを収集し、分析して実践にいかしていく機関が不可欠なのです。