2021年2月20日土曜日

福岡ソフトバンクホークスの情報戦略 ~プロ野球でのデータ解析~

  令和に入ってからの日本シリーズにおいてセントラルリーグの読売ジャイアンツ相手に4連勝を二度、2年連続ストレートで日本一を達成している目下のところ最強球団の福岡ソフトバンクホークス。工藤公康監督の采配もさることながら、それだけではこの快挙は成し遂げられないことでしょう。観戦していて、特に思うのは、先発投手の調子が芳しくなくても打線がワンチャンスを逃さずに効果的に攻撃し、得点をあげて逃げ切る、対戦チームのことが深く分析していないとなかなか難しい試合運びをしているな、と思いました。

 プロ野球のレベルも日進月歩ですが、現代的な野球の在り方を実践しているホークスの強さの源はこれんだな、という記事をみつけました。

 その根本にあるのは、やはりデータの収集と分析。そのクオリティがどれだけの正確性に裏付けられているかですね。昨今あらゆる競技でデータ収集と解析の重要性がいわれますが、プロ野球も例外ではなかったということです。

 これは采配の妙とあわせて観戦する側も、どっちのチームが勝った負けたではなく、野球のもつ知的なかけひき、インテリジェンスの妙なども楽しめるようにグレードアップしていかないとなりませんな。人生の戦略、仕事の進め方にも参考になるかもしれません。

記事

最強ソフトバンクにある「研究開発」部門って何だ?

その仕事内容は

西日本スポーツ

2021/02/19 12:09最強ソフトバンクにある「研究開発」部門って何だ? その仕事内容は (msn.com)

キドコロ研究開発中?

担当スタッフは「城所氏」球団OB城所龍磨氏と意外な縁も

5年連続日本一を目指す福岡ソフトバンクの宮崎春季キャンプは実戦段階に入った。ポジション争いが本格化する一方で「RD担当」が奮闘している。RDとはリサーチ&ディベロップメントで、研究開発のこと。メーカーやITを中心に多くの分野に広がりつつあるが、プロ野球チームでは? 今キャンプで行われている「RD」の取り組みとは。実態に迫った。(取材・構成=森 淳)

◇ ◇ ◇

RD」には今キャンプ第3クールから各日数人ずつが参加している。室内練習場の一角。野手が手にしたバットのグリップには「ブラストモーション」と呼ばれるスイングの速度や軌道を測る機器が装着されている。上半身の拘束具のような「Kベスト」は、動作の連動性や効率を測る。別の日には投手がセンサーを装着してブルペン投球。モーションキャプチャ「オプティトラック」で動作を解析する。フィードバックは後日、ビデオ会議アプリなどを使って行われる。

これらの取り組みを任されているのが城所収二RD担当(35)だ。元高校球児でスポーツ科学博士。バットとボールの衝突運動を研究してきた。球団に入る前は国立スポーツ科学センターで主に卓球を担当。バイオメカニクスの先端を担ってきた。球団OBで元外野手の城所龍磨氏(現球団職員)と親戚関係はないが「出身が隣の街、同学年ですし私は存じていました。入団当初、名字で知ってもらいやすかった」と笑う。

RD担当は昨年、球団のチーム戦略室に置かれた。契機は2019年の秋キャンプ。米大リーグの選手らが利用し、日本でも浸透しつつあった米トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフを招き、選手の動作解析を行った。

首脳陣や選手の反応も踏まえ、導入にあたって球団は考えた。チーム戦略室の須山晃次室長(43)は「彼らとの提携も一つだが、球団内で人材を抱えてやれるのでは?という発想になった。バイオメカニクス、データサイエンスなどを研究し、活動している人をリクルートした」と言う。

測定機器や分析システムが増え、採れるデータも増えたが、的確に読み取り、活用できなければ効果は乏しい。選手や首脳陣に、どんなデータを提供するか。昨年、福岡県筑後市のファーム施設で始動した城所担当も「かなり考えました。イメージできるものに重きを置きました」と言う。

専門的な数値なら、身近な数字に置き換える必要がある。必要に応じてグラフなどビジュアル化した。その仕事は発掘や翻訳のようでもある。データにハイスピードカメラの映像も組み合わせ、見た目に分かりやすくもした。最初の12カ月はフィードバックする中身の吟味に費やした。

スタッフは今年1人増えて2人になったが、それでもフィードバックに数週間が必要。時短が課題で、お家芸の人工知能(AI)活用も今後のテーマだ。また、測定はあくまでも練習のみ。選手に機器を着けて試合に出てもらうわけにもいかないが、近年は映像を使ってAIで動作解析する技術も発達してきた。城所氏も「近い将来(機器を装着しての測定と)精度の遜色ないAIアルゴリズム(計算手法)が出てくるのでは」と注視を続ける。

引き続き筑後を活動のベースに、今年は選手を定期的に測定する。並行してペイペイドームでの計測環境も整備。新たな機器の導入も検討中だ。須山室長によると、動作解析のほか選手の育成方針、コンディショニングなど、さまざまな情報を体系化してデータベースにするアイデアもある。城島球団会長付特別アドバイザーは選手育成の「マニュアル化」を提唱したが、共通するような考えだ。

新たな取り組みに理解があり、特にIT関連を奨励する球団の土壌もある。楽天やDeNAなど他球団も力を入れている分野だが、城所氏は「ホークスでやっていることが他球団に波及していくぐらい先頭を切っていかないと。そう思って日々取り組んでいます」と力を込めた。


須山晃次(すやま・こうじ)1977516日生まれ。浜松市出身。浜松北高から早大、ローソン野球部を経て米インディアナ大の大学院でスポーツマネジメント専攻。米大リーグ・ジャイアンツ傘下1Aでのインターンやマネジメント会社、データ分析・配信会社を経て、2019年にソフトバンク球団入り。

城所収二(きどころ・しゅうじ)19851220日生まれ。愛知県新城市出身。新城東高から中京大に進んでバイオメカニクスを学び、早大大学院でスポーツ科学博士に。国立スポーツ科学センターを経て、20201月からソフトバンク球団RD担当。

動画



打倒ソフトバンクホークスの鍵は、やはりホークスの弱点を洗い出し、解析して戦略を構築していくことに限るかな。




2021年2月1日月曜日

〈北朝鮮〉経済制裁包囲網を破る諜報戦 ~サイバー攻撃とハッカー養成~

  かつて我が国は、朝鮮戦争後に北朝鮮が朝鮮半島統一という国家戦略実現のために駆使してきた「対南工作」遂行によって、何の罪もない邦人が北朝鮮工作員により、拉致され、連れ去られる、という戦争を経験してきました。

 北朝鮮工作員による日本人拉致は、実弾が飛び交うわけではありませんが、非人道的な我が国に対する「国家主権の侵害」行為であり、北朝鮮からいわれもない「侵略戦争」をしかけられていたのです。

 そして北朝鮮による日本人拉致の問題は、今日に至るまで一部の解決をみてはいますが、全面的な解決には至っていません。それは日本人拉致が、北朝鮮政府機関により行われた国家的な侵略戦争、宣戦布告のない戦争という新しい形態の戦争であるため、この事実を「侵略戦争」と認識することが私たちの側で認識することが遅すぎたということは否めないでしょう。

 北朝鮮は、世界でも類を見ない「諜報戦国家」であると同時に、非人道的な「侵略戦争」を平気でしかける国家であるといえます。そういう国と対峙するときは、絶対にこちらが一方的に譲歩してはならないのです。相手の戦術、出方をよく見極めて、効果的な反撃をしなければなりません。

 日本人の拉致問題にしても、拉致などしても何のメリットもないことを相手に十二分に認識させると共に、北朝鮮の工作員が国内で自由に活動できる状況に密に渡って制限をもうけ、活動を封じ込めなければならないのです。

 こうした効果的な国防政策を怠ってきたツケが、今頃になって弾道ミサイルや核弾頭、北の同盟国である共産中国による尖閣諸島の魚釣島への侵略という形になって顕著になっています。

 韓国による竹島の不法占領も戦後に我が国が、素早く動いて竹島を確保し、海保を配置しておけば、今日のような状態は回避できたかもしれません。

 2020年共産中国の武漢でおこった新型コロナウイルスは、今や世界中でパンデミック化しました。ワクチン接種は既に各国で始まっていますが、北朝鮮ではこうした新型ウイルスの感染拡大をとめられず、ワクチンを買う予算も国連からの経済制裁により枯渇しているのかもしれません。

 かつての北朝鮮ならば、世界中に工作員を送り込み、現地エージェントと共に新型ワクチンを窃取することも辞さないかもしれません。

 しかし今やインターネットの普及により、膨大な工作員を養成して、他国に船舶で送り込む必要はかなり薄れてきました。世界中どこにいてもアクセス環境とデバイスがあれば誰でもハッキングできる時代となりました。あとは適切なスキルを持った人間を養成しなければなりませんが、北朝鮮はこうした人材養成システムも金正恩氏によって整備拡充されているきらいがあります。つまり、スパイ行為を行うことがヒューミントを得る行為よりも、電子情報や暗号情報をお値打ちな形で得られる時代になってきたのです。

 昨年以来から頻発している北朝鮮によるサイバー戦争の実態について記事がありましたので、とりあげてみます。こうした記事をみながら一人でも多くの方々が「戦争の進化」を実感していただき、身近なところに「戦争」があることを認識し、対応できるだけのスキルを身に着けてほしいのです。サイバー戦争もまた「国家総力戦」なんですよ。


【独自】北朝鮮、サイバー攻撃1日150万件…韓国標的に急増

2/1() 5:01配信https://news.yahoo.co.jp/articles/337503c75600f47068a6ab758be82b087f280963

 【ソウル=建石剛】北朝鮮が昨年(2020)、韓国の金融やインフラ(社会基盤)などの公共分野で1日平均約150万件のサイバー攻撃を仕掛けた疑いがあることが、韓国政府関係者への取材でわかった。4年前に比べて急増し、金銭窃取を目的とする攻撃が目立った。韓国では、北朝鮮が新型コロナウイルス対策の国境封鎖や長引く経済制裁で外貨不足が深刻化し、サイバー攻撃で補おうとしているとの見方が出ている。

 韓国の情報機関「国家情報院」の2020年11月の国会報告では、韓国の公共分野が受けたサイバー攻撃は16年の1日平均41万件から急増し、20年は約4倍の162万件に達した。手口の約4割はハッキングで、金融機関を狙ったものや暗号資産(仮想通貨)を窃取する攻撃があった。

 韓国政府関係者によると、20年に受けた攻撃のうち90~95%は北朝鮮によるものと分析されており、1日平均約150万件に相当する。大部分は他国を経由して攻撃してきたという。

 北朝鮮のサイバー攻撃は近年、情報窃取やインフラをダウンさせるものから、金銭窃取に軸足を移している。16年にバングラデシュの中央銀行が約8000万ドル(約84億円)を奪われた事件や、17年に日米を含む世界の企業や銀行に身代金を要求した「WannaCry(ワナクライ)」と呼ばれるウイルスを使った攻撃に、北朝鮮は関与したとされている。

【独自】コロナ禍は「最高の環境」北、17歳選抜してサイバー戦争強化

2/1() 7:24配信https://news.yahoo.co.jp/articles/784c7fa915b6ad6f6a4b092b20e86a43c4d672ad

北朝鮮サイバー部隊養成のイメージ(記事)

北朝鮮サイバー部隊養成のイメージ

全国各地から優秀な高校生を選抜。17歳でIT教育を詰め込む。

平壌のIT重点大学で数年間教育を受ける。数%の「秀才」を部隊に選抜、海外留学も行う。

軍偵察総局傘下の部隊へ配属。

金銭窃取はインフラ破壊などのサイバー攻撃を行う。

NK知識人連帯などへの取材による)

【ソウル=建石剛】新型コロナウイルスの感染拡大を機に、外貨獲得目的でハッキングなどのサイバー攻撃を活発化させているとみられる北朝鮮では、サイバー部隊の養成システムが確立している。平壌(ピョンヤン)首都圏の理系大学に通っていた脱北者が読売新聞の取材に応じ、その実態を明かした。

ハッキング急増

 「1000人中10~15人の秀才のうち、数人がサイバー部隊に引き抜かれる」。2017年7月に脱北した30歳代の男性は、大学の学友のごく一部が、サイバー部隊要員として絞り込まれていく様子を振り返った。

 この男性や北朝鮮のサイバー部隊の養成に詳しい関係者によると、北朝鮮では、各地域で最も優秀な高校に通う知能指数(IQ)の高い子どもを17歳で選抜し、IT教育を詰め込む。その中でも優秀な学生を平壌近郊のIT重点大学に入学させる。大学で2~3年学ばせた後にサイバー部隊に引き抜くという。中国などに留学させてサイバー攻撃を学ばせるケースもある。

 男性が同じクラスで学んでいた友人の一人がその秀才だった。北朝鮮では海外のインターネットサイトへの接続が禁じられているが、友人は自分で研究して3日間で不正接続に成功した。海外映画やドラマは思想教育に影響するため、閲覧すると処罰対象だが、ゲームは黙認されていたという。友人は1週間でゲームのプログラムも解読した。このような人材が部隊に引き抜かれるという。

 大学では数学やプログラミングなど基礎をたたき込まれ、ハッキングなどの攻撃手法は部隊に引き抜かれてから学ぶ。男性はサイバー部隊に入った知人から「目的は知らされず、ひたすらプログラミングを習い、行き着いたのがビットコインのハッキングだった」と聞いた。ハッキングに成功すると、家族に報奨や米などの食糧の配給も行われた。部隊では自由な生活はなく、ひたすら指示されたことを行ったという。

 北朝鮮当局は家庭環境などで思想的に問題がないかも調べてサイバー部隊を選抜する。男性は「忠誠心が強い秀才たちで組織されている」と話す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/784c7fa915b6ad6f6a4b092b20e86a43c4d672ad?page=2

コロナ禍「攻撃に最適」脱北の元大学教授指摘

 北朝鮮は軍偵察総局傘下に複数のサイバー部隊を組織しているとみられている。

 脱北者団体「NK知識人連帯」代表で、北朝鮮で大学教授を務めた経歴を持つ金興光(キムフングァン)氏によると、北朝鮮では1990年代に金正日総書記(当時)の指示で部隊が組織された。資源や資金がない北朝鮮にとって、サイバー戦争は戦力差を挽回できるためだ。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は更に強化しているという。

 2009年頃までは偵察総局傘下に一つの部隊が置かれていただけだったが、現在は金銭窃取やインフラ(社会基盤)破壊など目的ごとに部隊が細分化された模様だ。金興光氏は要員は計5000人程度とみる。17年に世界中の銀行や企業に身代金を要求したサイバー攻撃への関与が指摘される「ラザルス」や、最近活発化している「ビーグルボーイズ」などのハッカー集団は各部隊の指揮下で活動している。

 金興光氏は世界的なコロナ禍が「北朝鮮ハッカーにとって最高の環境となった」と話す。コロナ関連の「緊急情報」などを装うことでハッキングすることが容易なためだ。米国の経済制裁などの打撃も重なり、北朝鮮はサイバー攻撃を活発化させ続けるとみられる。

ウイルスの制作に日本製のPC98が使われていた

 米国と韓国で20以上の政府機関系サイトに攻撃をしかけられた2009年7月のDOS攻撃の際に、使用されたウイルスを専門家が調査した結果、ウイルスの攻撃対象の中に韓国軍の特注ワープロで作成したファイルが含まれていたのですが、これは既に10年ほど前から使われていないもので、韓国の関係者でも存在すら知らない人がほとんどという機種でした。作成元の人間が、韓国の内部の事情について詳しい人物とはいえるものの、機種が古いため最新の情報を知らないということが推察されていました。

 さらに興味深いことにこの時のウイルスにはシフトジス(Shift_JIS)という文字コードの痕跡があったとのことです。シフトジスとは、PC上で日本語を表示するためのコードの一つであり、NECが開発した「PC98シリーズ」の初期の機種でも使われていました。この機種も受注生産は2003年に終了しており、市場に出回っていません。

 我が国捜査当局が入手した情報によると、秋葉原の某工場の倉庫に、売り物にならず山積みになっていたPC98シリーズのPCを朝鮮総連の職員たちが安値でまとめ買いしていった、という事実があります。PC98シリーズは旧式の機種でしたが、十分にウイルスのプログラムは作れましたし、そのための訓練にも使えたといわれます。

 つまり資金不足で最新機種が買えなかった北朝鮮当局が、朝鮮総連経由でPC98シリーズを入手し、そこで作成されたウイルスを攻撃に使用したと考えられます。2009年7月のサイバー攻撃の翌月8月に北朝鮮人民軍の偵察局121部隊が金正日氏から表彰されたという報道が北朝鮮から発表されています。


進化するサイバー攻撃

北朝鮮のサイバー攻撃はアメリカも警戒する。

 お金がなくなったら、弾道ミサイルをイランに売って外貨を稼ぐ、というやり方が北朝鮮の手口でした。それはなくなったわけではないでしょうが、国連から経済制裁をうける国家である以上、武器輸出は得策でない、となると手早く外貨を稼ぐ手法として「ハッキング」をしてくることは論をまたないでしょう。
 北朝鮮は、まともな国家経営をできない国であることは、もはや衆知のことでしょう。この無法国家に対峙して、日本人の全ての拉致被害者の帰国を果たすために私たちは心を一つにしなければなりません。
 サイバー攻撃で身ぐるみはがされるか、拉致されて北で望まない労働を強いられるか、などということは他人ごとではないのです。
 戦略目標は、北朝鮮をしきる金王朝の打倒と本当の意味での「民主主義国家」の実現です。拉致問題の全面解決で、金王朝打倒をめざしましょう。

アメリカはなぜ北朝鮮と戦争しないのか 抑止か自制か【日本軍事情報】
https://www.youtube.com/watch?v=F2A_0IrJlNw 
北朝鮮は、共産中国も同じですが、「勝てない戦争」はしかけません。北朝鮮が超大国であるアメリカに通常兵器で対抗するのは話になりませんが、核兵器とサイバー攻撃ならアメリカのような超大国と互角に渡り合えると思っているのでしょう。