【敬礼とは何か?】
相手に敬意を表した礼をすること。さまざまな形がある。日常の会釈も敬礼の一種である。
【自衛隊の敬礼】(6種)
個人や部隊、その時の状況によって使い分けられるものである。
① 各個の敬礼
② 隊(部隊)の敬礼
③ 警衛隊の敬礼
④ 歩哨などの敬礼
⑤ 自衛艦その他の船舶の敬礼
⑥ 旗の敬礼
【敬礼の法的根拠】
「自衛隊法施行規則」に基づく「自衛隊の礼式に関する訓令」
・敬礼をすることで任務の遂行に支障をきたすと考えられる際には、敬礼を省略することができる。
・相手が私服で自衛官かどうかどうかがわからないとき、公共の場所では敬礼を省略することができる。
【基本姿勢「不動の姿勢」】
いわゆる「気を付け」の姿勢。しっかりした立ち方。
意義としては、全身に意識がいきわたり、適度に力がこもった姿勢。次の行動にスムーズに移行するための姿勢。
① 腕はまっすぐにおろし、手の平の五指をのばして体側につける。(自衛隊では、手の平は親指で人差し指と中指をおさえるようにして握る。)
② しっかりとした形を作り、体側につける。力を入れるのではない。手首の動脈部分をズボンの横の縫い目にあてるようにすると脇が自然としまる。
③ つま先の角度は、男性60°、女性55°
④ 「個癖」(こへき)とは、個人によって現れる立ち方のクセである。これを鏡をみながら一人一人認識させ、上官が直していく。
【各個の敬礼】(6種)
① 挙手の敬礼
② 10°の敬礼
③ 45°の敬礼
④ 姿勢を正す敬礼
⑤ 捧げ銃の敬礼
⑥ 銃礼
《「挙手の敬礼」》
・着帽時にしか行わない敬礼である。
・屋内では脱帽する。そのため脱帽時は挙手による敬礼はしない。
・「作法」として、階級の下の者が相手に注目して先に挙手の敬礼を行い、階級が上の者は、答礼を行う。答礼が終わるまでは階級の下の者は、挙手敬礼をやめてはいけない。答礼は挙手敬礼を行うすべての業界の作法である。
《航空・陸上自衛隊での挙手敬礼の手順》
※不動の姿勢からの動作は、1挙動で行う。
・腕がまっすぐのびる感覚を養う。
両腕を前方にのばして、胸の前で両手の平をあわせる。肩から指先までまっすぐにのびた感覚を身に着けられる。
・不動の姿勢に戻り、右腕を真横にまっすぐに、脇の下の角度が90°になるようにのばす。
・手の平を上にむけ、上腕はそのままの状態を保ち、肘をまげて、指先が帽子のつばにつくようにする。
・指については、中指を軸にして人差し指と薬指ではさむような意識をもつこと。親指ものばす。手の側面にぴったりとつけます。
・右手が胸先をかすめるように、体の前の最短距離を通るようにする。
【敬礼に関する動画】
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