【海上自衛隊横須賀教育隊】その人材育成法
海上自衛隊の海曹士教育を行う。女性隊員の教育も担う。18歳から26歳までの自衛官候補生と2等海士、一般海曹候補生、公募海曹、初任海曹の基礎的教育訓練、予備自衛官招集訓練を実施する。海曹士約8万人を送り出している。
具体的には、自衛隊の入り口として敬礼や回れ右など、自衛官にとって必須となる基本訓練や体力錬成が実施され、団体生活における規律ある行動がたたきこまれる。
そののち教育期間中に適性検査が行われ、その結果と本人の希望をあわせて水上艦艇や潜水艦などの艦艇要員、整備要員など各隊員に最適な職種に任じられる。
《国宝家族》という教育理念
海上幕僚長の最優先重点事項は、「人的基礎の強化」です。そこで新隊員を教教育する同隊では、国防という高い志をもって入隊してくる彼ら彼女らを我が国の宝ととらえ、家族のような愛情をもって育て上げていく。そのうえで「真に戦える自衛隊」の隊員へと成長させるべく、同隊の教育環境の充実に努めております。」
指導方針は「自主自律」。自衛官として求められる身体的、精神的基礎と各種技能を身につけさせながら、隊員自身で「何をすべきか?」「それを行うのに最善の方法は何か?」を考えて実践できる隊員に育てる方針。
もう一つの指導方針「常在学生」。「常に学生とともにあり、学生によりそった教育を実施するよう教官や職員に対しても指導する。
「入校する学生たちの体力差、能力差、年齢、生い立ちの相違について自衛官としての成長のために最適な策を見つけ出すために一人一人考えを聞き出していく。」
海上自衛隊 横須賀教育隊訓練
海上自衛隊
人材育成コンサルタント 嶌村武男氏による企業コーチング
企業コーチングの第1ステップ「傾聴」「観察」
上司が部下の話を聞く。互いにコミュニケートする中で、上司は部下の行動様式、仕事に対する思い、欲求、理想となる自分像、それを実現するための意欲などを把握する。
企業コーチングの第2ステップ「質問」
部下の願望をさらに詳しく知るための段階
部下からの回答への「承認」を行うこと。部下は、自分の意見を聞いてもらえると、その上司に認めてもらいたいと思うようになる。その気持ちを実際の行動へとフィードバックしていく。
組織の「理念」を新人に理解させること=新人たちを組織の一員にすること、組織の理念や目的を言葉や具体的な行動で学ばせることで組織で働くモチベーションとなる。
《自衛官の心構え》
団体生活、基本教練、体力錬成など訓練を通じて体得していく。
①
使命の自覚
②
個人の充実
③
責任の遂行
④
規律の厳守
⑤
団続の強化
《個人が成長する道のりでぶつかる壁》
習慣の壁と自我の壁
突破するために目標達成に必要な技能を知識として「知る」、これを「理解する」「分かる」という状態に行き着くようにしていく。
(行進、ベッドメイク、靴磨きなどの繰り返しの指導により、自衛隊の基本を知識として知り、行動の中で理解することで習慣の壁を突破する。)
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