第二次世界大戦は人種偏見、大量殺戮、核兵器など人類にとって迷惑なだけの多くの負の遺産ばかり残してきました。
戦後に旧植民地の多くが民族自決の精神に目覚めて、欧米の宗主国から独立を果たし、人種偏見が解決に向かい、戦略爆撃論に裏打ちされた大量殺戮はその意味付けを喪失し、象徴たる原子爆弾そのものの維持コストや高レベル放射性物質の被害への恐怖から、核兵器本来の使用が変質し、電磁パルス攻撃という新たな核兵器の運用により、大量殺戮ではない新たな兵器としての価値を見だしつつあります。
時代は進化し、戦略は変化し、戦争の在り方も変化していきます。
いつまでも核兵器が地上の最恐兵器ではありません。現在世界の国々の首脳クラスで核兵器を積極的に国際紛争解決に使用しようという国はなく、核兵器は今後は電磁パルス兵器や宇宙開発への使用にシフトしていくのではないでしょうか?
核兵器の持つ巨大かつ非人道的な破壊力は昭和20年の広島と長崎への原爆の投下により、悲しいくらい実証され、人類の大きなトラウマになったことも間違いないのではないでしょうか?
政治的なイデオロギー、国家の利益抜きで我々は世界平和を語ることなどできません。なぜなら人類はそれぞれが固有の言語、文化を持つ民族に分かれ、国家という共同体にわかれて世界は成り立っているからです。そして国家こそが世界を構成する単位であるからであり、国家を運営するために政治があるからです。
松本零士氏(故人)の作品には独特の深みが感じられます。戦争に対しても単純に「反戦」ということではなく、肯定する中で理不尽さを認めていません。だからこそ視聴者の側で作品の意味付けを考えてしまうのでしょう。
動画
音速雷撃隊
特攻とは関係ないように思えますが、当時の日本人の子供たちを守るために兵隊さんは戦地で戦ったわけです。その子供たちがアメリカの潜水艦の攻撃で大勢亡くなりました・・。戦争は子供でさえ容赦のないものだということを後世に伝えるべきです。
ミャンマーでもウクライナでも21世紀になってもまだ子供たちが亡くなる戦争の悲劇は止まっていません。人類はいつになったら次世代を担う子供たちが理不尽な目に合わないような世の中を実現できるんでしょうか?
【鎮魂、8月22日沈没】ドキュメンタリーアニメ『対馬丸ーさようなら沖縄ー』 (1982)
管理人は戦中は日本軍の本土防衛の最前線に立たされ、戦後は頼みもしないアメリカによる軍政統治を受け入れ、女性や子供への暴行という米兵の傍若無人さに耐えながら本土復帰をはたした沖縄の人たちに大きな敬意をもっています。
本来ならば「ノーベル平和賞」を沖縄県がいただいてもいいくらいであると思います。
現在は、共産中国の尖閣諸島への侵攻や政治的な不手際である沖縄米軍基地問題という課題を抱えて苦しんでいるようにもみえます。
対馬丸は児童疎開船として本土へ沖縄の子供たちを連れて航行する途中で、米海軍バイフィン号潜水艦の放った魚雷で子供たちもろとも海の底に消えました。戦争に名を借りた理不尽な虐殺の起こらない時代にしていくために、人類は今後たゆまぬ進化を続けることになるのでしょう。
ちなみに児童疎開船対馬丸を沈めてくれた潜水艦バウフィン号は現在、ハワイ・オアフ島のアリゾナメモリアル隣の記念館に展示されています。潜水艦内部と展示館を有料で見学できます。日本人にとっては複雑な心境の場所ですね。
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