2020年10月17日土曜日

南西諸島の防衛の実態。

 与那国島

陸上自衛隊 沿岸監視部隊約150名

石垣島

陸上自衛隊 警備・地対艦ミサイル部隊約500~600名

宮古島

陸上自衛隊 警備・地対艦ミサイル部隊約700~800名

沖縄本島

海上自衛隊 潜水艦増強 P-1哨戒機を配備

航空自衛隊 1個飛行隊 → 2個飛行隊へ増強

奄美大島

警備・地対艦ミサイル部隊約550名

 国防の南の最前線である与那国島に沿岸監視隊をおくことにより、侵略軍の動きを早期確認する狙いがあるのであろう。

 地対艦ミサイル部隊配備は、アメリカのグレートバリア戦略に沿った戦略配置であると考えられるが石垣、宮古、奄美と配備されたのなら、沖縄本島にもできれば奄美の半数は配備して地対艦ミサイルの切れ目をなくした方が、侵攻軍の航行をより阻害することになるのではないだろうか?

 南西諸島は広大なエリアに島嶼が切れ目なく配置しているのでこの広大なエリアを防衛するのは、艦艇だけでは足りない。地対艦誘導ミサイルと攻撃型潜水艦の運用が欠かせない。

 尖閣諸島は国有化されているが、これが逆に共産中国の地雷をふんだようである。彼らは漁船と漁業監視船として大船団を送り込んでくるおかげで、尖閣諸島周辺近海は「中国の海」状態で占拠されているようなものである。

 漁船員は元人民解放軍兵士なのだろうが、退役して民間人だとしたら、自衛隊は防衛出動ができない。漁業監視船も中国海警の船だとしたら、正規軍はでられない。この周辺海域は日中の海洋法規の戦いとなっている様相である。仮に自衛隊を出動させると向こうは人民解放軍の精鋭部隊である陸戦隊を送り込んでくる口実を与えてしまうから、軽挙妄動は慎まなければならない。

 南西諸島防衛は沖縄本島、石垣、宮古を中心に戦力をおいて、実動戦力として海上保安庁の巡視船による監視行動を強化するという「海上警察力」の戦いが主戦となっているように感じる。法律戦である。


南西諸島防衛の現状・動画でみる

指揮権と補給の問題




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