新聞の事前検閲制度の存在
政府の検閲は、本当に公開を危険であると判断した情報にしか適用されない。これにより政府とメディアとの間で緊張関係が保たれている。
また検閲した個所を伏字や白ページにすることを禁じている。どの情報を消去、隠蔽したのか国民にわからない仕組みになっている。
国民のインテリジェンス能力を高める「教育番組」が制作される
BBCの番組「スプークス」。MI5を舞台としたテレビドラマで2002年~2011年まで長期に渡って放映された。日本では同作品はDVD化されている。(邦題『MI5 英国機密諜報部』アマゾンプライムでも視聴可能)。2001年の同時多発テロを受けて国民にカウンターインテリジェンスの重要性を知らしめることが目的。様々な人間模様を描き、防諜の世界を伝える演出がなされている。時代を先取りするようなテーマ、盗聴、監視、偽装の技法は実際のインテリジェンスの現場で使われたやり方を使う。「インテリジェンスの教科書」との異名をとる。
2019年公開の映画『新聞記者』(社会派サスペンス)
イギリスのスパイ映画では、スパイや情報工作を「国家のために見えないものを見る仕事」としてポジティブにとらえている。イギリス国民は、「諜報員は、知的プロフェッショナルが国のために就く仕事」としてイメージを持っている。
英国上流階級 子どもの教育事情|にしぐち瑞穂のロイヤルスクープ| 25anshttps://www.youtube.com/watch?v=XmhABWoLc1M
現地のプレップスクールでは、クラスで「スパイゲーム」を遊んでいる。イギリスの子供たちは、ゲームを通じて「spy」とは「頭」を使って何かをみつけ探し出すという意味であると自然に学ぶ。スパイは知恵を持つ者が就く職業であり、かっこいいクールな存在であると認識されている。
【スパイゲーム】
教師:「I spy with my little
eye something beginning with “A”(私はAで始まるものを見つけました。)といって、生徒がそのAで始まるものの答えを考えて探すゲームである。見つけた生徒は、今度は他の生徒に「見つけたもの」を質問する「主役」の側になれる。
「アクティブ・ラーニング」発祥地はイギリス
1993年に学習向上プロジェクトの一環として参加型の授業が始まった。生徒同士が話し合い、コミュニケーションスキルと「自分の力で考える」力を養成するモデルが定着している。
先生の話を聞くだけでなく、生徒たちが自らディスカッションを行っている。歌やゲーム、テレビを視聴するなど自由なカリキュラムも多く、能動的な学習活動である。
教科書はなく、配布されるプリントをベースに「自学自習の精神」で学習活動が行われる。
クリティカルシンキング(批判的思考)を養う討論型の授業を行う。生徒同士が一つの課題について話し合う時間が頻繁にある。自分の意見が他人から批判され、かつ他人の意見を批判的に観察する機会を初等教育から取得させる。
他の生徒の考え方をなぞってはいけない。クラスメイトの意見を真似するとすぐに「コピーしている」と周囲から指摘が入る。従って絶えず独創的なアイディアをださないといけない。意見の表明が遅れるのもダメなので、スピーディに自分の考えをまとめる習慣が身に付きます。英語以外の母国語のの生徒も積極的に挙手し、自分の意見をアピールしている。
イギリスでは、このような環境で小学校から他人の意見に対して疑問を抱き、批判や反論を行う訓練を重ねています。イギリス人はよく批判的思考とプレゼンテーションが巧みだといわれますが、こうした教育的背景があるわけです。
紳士な英国スパイ?。
英国紳士の超過激なスパイ組織...映画『キングスマン:ファースト・エージェント』最新予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xg3KbfIHX3E
相手を説得する技術 ~「ショーアンドテル」~
毎週1回、授業中に行われる。クラスで約10人の生徒が、自分の好きな本や玩具、おやつなどを持参し、「好きな理由」を5分程度で説明する、というイベント。
いかに多くの生徒から納得(賛同)を得られるかを競うプレゼンテーションであり、子供同士の世界でも説得力が求められる。
発表者は、プレゼンの前夜からシナリオを作成し、予行演習に没頭するという。いざ発表という場面になると、日ごろのアクティブ・ラーニングで培った批判的精神旺盛な生徒が容赦なく意地悪な質問を浴びせてくる。それらに感情を抑えて反論しながら、自分の主張を多くの聴き手に論理的に伝えるのである。多様性のある環境の中で論理性や表現力を磨くことが目的。
歴史学の授業では「座学」より、「屋外授業」
クリミア戦争で活躍した看護師ナイチンゲールを教材に取り上げるときに、ロンドン市内のセント・トーマス病院の中にある「ナイチンゲール博物館」へ見学にいく。
音楽を学問として扱う学習
楽器を学び、音楽を学問として学ぶ。
トランペット、フルート、ヴィオラ、ギター、パーカッションなど多種多様な楽器のレッスンがある。どの生徒も必ず一つは楽器をマスターできるように課外授業が組まれている。
学校でのカリキュラムの他に地区からも音楽の教師が派遣される。リーズナブルに個人レッスンが受講できる。
イギリスにおける「全国共通能力試験」
GCSE(中等教育修了一般資格試験)は16歳で受験する。
GCSEの試験結果は大学受験にも影響する。試験の選択科目の中には音楽や演劇がある。音楽の試験には、作曲技法や音楽史の問題があり、高度かつ学術的な理解が求められる。GCSEに対応する基礎知識や能力を身に着けるために、初等教育から音楽を学ぶ環境が整備されている。
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