2020年4月17日金曜日

世界戦争は身近な脅威から・・・。

今や20世紀を席捲した「戦略爆撃論」の時代は過ぎ去り、国連憲章で侵略戦争が禁止されるようになって以来、あからさまな他国への侵略行為、つまり軍事力を用いた国益の伸長はできなくなっています。

世界で軍事力による衝突がおこるのはたいてい発展途上国、しかも経済的に豊かでない国が多いように思います。政府のガバナンスがさして強くない、政府と地方との関係もうまく調整できていないことが多いため、国内紛争がおこったり、隣国と衝突したりで罪もない人々が犠牲を強いられたり、難民をだして国際問題になったりしているのです。

いわゆる先進国といわれる地域は、国民のGDPも豊かで、政策的なガバナンスもしっかりしていて、国際的にも責任のある国であることから、国際的な信用を傷つけないことがそのまま国益を伸長させるベースになります。

ですから国際間の信用を無くさしめるような武力によるあからさまな侵略行為は、やらないというか、できないわけです。武力侵略に訴えて利益をのばしても、あとからくるしっぺ返し、国際的なペナルティによるデメリットの方が大きいから、武力を用いることに慎重になっているのです。

現代先進国の戦争は、武力を伴いません。

誰がやったかわからないけど、いやたぶんあの国だろう、けど証拠がわからない、という形の攻撃形態をとります。これも十分「侵略」なんでしょうが、誰がやったかわからないため、非難しようがありません。いわゆる「ステルス攻撃」です。

そんぼ最たる例が、インターネット(光ケーブル)を利用してデータを窃取したり、運用システムを麻痺、或いは破壊したりする攻撃です。サイバー攻撃というのは21世紀における「侵略戦争」の代表的な形態といえるでしょう。

大量破壊、大量殺戮の時代はもう過去のものです。国際社会に気づかれないように情報窃取、破壊、麻痺などの結果を狙ってしかけてくるのが21世紀の戦争の特色といえるでしょう。そしてその攻撃形態は核兵器や核エネルギーという20世紀の戦略爆撃論の延長線上にある旧時代の兵器を無能力化、破壊する力をも十分もっています。

こうした情報戦の進化形態は、経済戦争や文化による戦争と並んで、今後自国が被害をうけずに仮想敵国をコントロールしていく攻撃として、さらなる発展が考えられるでしょう。
 
戦争は時代により、国際情勢により「進化」するのです。

標的型攻撃の脅威とは?
https://www.youtube.com/watch?v=OLKUZWvNdmc
USBメモリから、どのように情報漏えいが発生してしまうのか?
SNSから、どのように情報漏えいが発生するのか?
https://www.youtube.com/watch?v=4oqfBjeI-1M
スマートフォンに潜むセキュリティのリスクとは?
https://www.youtube.com/watch?v=z3HsURSMFa8
ネットバンキングを狙うウイルスの脅威 【トレンドマイクロ公式】 https://www.youtube.com/watch?v=Qa31z4jcCI8&t=51s
身近に迫るネット詐欺の脅威【トレンドマイクロ公式】  

みんなでさまざまな攻撃、戦争から自分自身、大切な家族を守っていきましょう!

産業用制御システムが攻撃され、生産が停止

高度なマルウェアによって。引き起こされるサイバー攻撃。特に原発の制御システムが攻撃されたら、と考えると、まさに核戦争と同じですからね。ほんとに怖いです。

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