まずは以下の記事をあげてみたい。ロシアは当初、ウクライナ北部、東部、南部の3方向から軍を侵攻させました。つまり先にロシアが強引にウクライナからハイブリッド戦争で奪ったクリミア半島から東部への一帯と首都キーウなど主要都市を同時に攻略し、主要領土の獲得とウクライナ政権の転換を同時に、一気に達成しようとした戦略だったとみられます。
しかし実際にはロシアの目論見は、ウクライナ政府、軍、民間人の強靭な愛国心と根強い抵抗と欧米の手厚い支援の前に失敗します。
基本的にルトワックの戦略論を思い出せば、「大国は小国に勝てない」となります。ウクライナは小国ではありませんが、現代の経済の相互依存関係と軍事同盟化が進んだ国際社会では、先に理不尽な侵攻をしかけた方が圧倒的に不利なことは常識といえるでしょう。
ロシアはやらなくてもいい戦争をウクライナにしかけ、自ら侵攻戦略が破綻し、墓穴を掘り続けていることに気づくべきでしょう。侵攻したロシア兵士にも家族がいることでしょう。侵攻したロシアの側でも反戦デモがおこっていることを考えれば、既に勝敗は決しています。
最初の戦略が破綻し、戦線を東部に縮小したロシアは「敗戦国」です。クリミアから東部2州を入手してもそれで戦争は終わらず、しこりは残り、ウクライナとの間の溝は埋まることはありません。
欧米各国は、ウクライナに全面的な軍事支援、難民支援を展開しています。それが何を意味するのか?
タダでウクライナを支援するお人よしはいないでしょう。彼らの狙うものは何なのでしょうか?
なんてことを考えながら記事をみてみましょう。
総攻撃始めたロシア軍に襲いかかるNATO の最新兵器
西村
金一
2022/04/21 06:00
© JBpress 提供 ロシア軍はNATO の最新兵器とも戦わなければならない(写真は英国が開発し米軍に採用された最新の「M777A2 」155 ミリ榴弾砲、2021 年9 月30 日撮影、米陸軍のサイトより)※目新しい兵装ではありませんが、陸上の破壊力は強く、ヘリで輸送できますね。
ロシア軍は2022 年4 月18 日夜、東部ドンバス地方で、ウクライナ軍の防衛線を突破し、大規模な攻撃を始めた。
同時に南部でも継続的な攻撃があった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「戦争は第2 段階に入った」と述べた。
第2 段階の攻撃はどのように展開するのかについて、ロシア軍の戦力損耗とウクライナ軍の戦力増強を掛け合わせて考察し予想する。
1 .歴史は繰り返す:4 月13 日の撃沈
4 月13 日、黒海艦隊旗艦「モスクワ」が撃沈させられた。4 月13 日というのは、ロシア海軍にとって「悪魔の日」と呼んでよい。
というのは、日露戦争の日本海海戦の前年の1904 年4 月13 日朝、旅順港外で、「司令長官(マカロフ)中将ノ旗艦(ペトロパブロフスク)ハ、我機械水雷に罹リ瞬間に爆発、沈没、跡を留メズ」と戦史にあるからだ。
ロシア極東太平洋艦隊旗艦「ペトロパブロフスク」(2 万3000 トン)が、大日本帝国海軍が設置した水中機雷に接触し、撃沈したのだ。
ちょうど118 年前の同月同日である。
翌年の5 月、ロシア海軍は、日本海海戦で日本に完膚なきまで撃破されてしまうのである。
その時、バルチック艦隊の象徴であった旗艦「クニャージ・スブオーロフ」も撃破され沈没した。
旗艦「モスクワ」の撃沈と、同日の旗艦「ペトロパブロフスク」の撃沈、翌年の日本海海戦での大敗北が重なり、ウクライナに侵攻しているロシア軍の行く末を表しているように感じられてならない。
2 .損耗を充足、戦力転換で再編成中
米国からの情報によれば、ロシア軍はキーウ正面から撤退して東部・南部に戦力を集中し、また予備戦力まで投入している。
損耗した部隊に兵員と兵器を補充して、再編制して戦力アップし、攻撃準備を進めているところだ。
ウクライナ軍はNATO (北大西洋条約機構)から兵器・弾薬の供給を受けているのに比べ、ロシア軍は、強大な軍事力を保有しているが、損失が出れば、自国で賄うしかない。
ロシア軍は再編成によって、再び総攻撃ができる状況になっているのだろうか。そこで、ロシア軍の現状を分析した。
ロシア軍の戦闘損耗の実態が最も明確に表れているのが、ウクライナ軍参謀部が発表しているロシア軍の損失数(Russian forces lost )のデータだ。
ウクライナ軍の発表なので、いくぶん誇張されている可能性があるが、嘘が多いロシア軍発表と比べれば、格段に信頼性が高い。
ロシア軍が投入した戦力のどれほどの損失(損耗率)が出たのかについて、JBpress 『壊滅の可能性もあるロシア地上軍、短期間に高い損耗率』(2022 年4 月1 日、https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69537 )に寄稿した。
侵攻開始後、概ね2 か月が過ぎた現在、さらに戦力転用予備兵力を投入し、再編中である。
一部は攻撃に加わっている。ロシア軍は、近い将来、改めて総攻撃を開始するであろう。その攻撃とはどのようなものになるだろうか。
3 .侵攻1 か月後と2 か月後のロシア軍損耗率
ロシア軍のウクライナ侵攻後、2022年3 月22 日まで、その後4 月15 日までを2 つに区分して、兵器損失数と損耗率を算定した。その数値は以下のとおりである。
© JBpress 提供 損耗率の算定には、実人員数は編成上の定数(ミリタリーバランス)の90 %(充足率)、投入戦力は実人員の65 %、損耗率は損失数 /投入戦力とした。戦闘機・攻撃機・ヘリは全力投入できるとして計算した
侵攻開始から2 か月後のロシア軍の損耗率は、ロシア軍がウクライナに投入した戦力の約20 %である。
この20 %という損耗率で、今後、東部と南部の正面でどのような戦いができるのだろうか。
キーウ正面から東部に移動する車列が13 キロと報告された。車両の間隔が40 メートルだとして、車両縦隊が13 キロであれば、車両数は、約325 両になる。
これらの車両に兵員が平均的に7 人乗車していたとすれば、約2300 人が東部正面に転用されたと見ることができる。
また、小さな車列もあったであろうから、最大5000 人ほどだったかもしれない。
ロシア地上軍(空挺部隊・海兵隊を含む)の実員が約31.5 万人で、この人員から投入戦力を15 %引き上げたとすれば、約4 万人を投入することができる。
このほかにも予備役兵が増加されているだろうが、戦闘部隊に編入させられることはないであろう。
これから投入率を65 ~80 %に引き上げれば、保有戦力の15 %を投入することが可能だ。
そうすると、損失した兵員と兵器をほぼ、90 %を上回る水準まで充足することができる。ただ、充足された兵士の士気や練度については、さらに低いとみてよいだろう。
4 .旧態依然のロシア軍に勝ち目は薄い
侵攻開始から1 か月とその後の1 か月を比較すると、当初の1 か月の損耗率は約16 %であった。その後の1 か月の損耗率は約6 %である。
当初の1 か月の損耗が大きく、次の1 か月の損耗は3 分の1 まで低下した。
これは、ロシア軍の戦い方の戦術的な練度が上がったのではなく、当初、ウクライナ軍が弱いと見ていて、ただ突進していったところ撃退されてしまったためだ。
その後、用心深くなって、むやみに突進攻撃しなくなったからであろう。
用心深く攻撃するというのは、心理的なもののほかに、敵の配備やその攻撃を想定しながら攻撃するということである。
とはいえ、この1 ~2 か月で戦い方が変えられるのかというと、一部の将校は変えられるかもしれないが、ほとんどの将校は、旧態依然の戦い方しかできないのが実情だ。
その戦い方とは、
① 都市を爆撃して破壊する。
② 破壊した後に、その都市に対して地上攻撃をかける。
③ 敵が都市に残っていれば、再び爆撃をする。
④ 敵がいなくなった地域を占領するである。
このような戦いには、創造的な作戦戦術はない。航空攻撃と地上軍の連携、砲撃と歩兵部隊の協同連携、無人機と地上部隊の連携攻撃、情報と作戦の連携、宇宙とサイバー攻撃、地上作戦との連携が欠如している。
ロシア軍はハイブリッド戦で攻撃し、ウクライナ軍の組織をバラバラにして、それぞれが組織的に機能しないようにして、そこに総合的な火力や機甲戦力を投入して攻撃するだろうと想定していたが、現実はそうではなかった。
ということは今後、再編成した部隊で総攻撃を行ったとしても、攻撃進展速度が著しく速くなることは考えにくい。
せっかく再編成して態勢を整えたとしても、それぞれの組織が連携せずに攻撃すれば、待ち構えるウクライナ軍に撃破されることになるであろう。
5 .新たな戦法生み出すウクライナ軍
旧態依然のロシア軍に対して、ウクライナ軍は、NATO の兵器支援によって、新たな軍に生まれ変わっている。
兵器の導入とともに、米軍の作戦戦術を受け入れ、ウクライナ軍独自の作戦戦術を作り上げているようだ。
ロシア軍の侵攻当初(1 か月)の防御的対戦車戦闘と防空戦闘
侵攻当初、ロシア軍の戦車・装甲車が道路を走り回り、自動小銃しかないウクライナ軍兵士は、それを茫然と見るしかなかった。
地上軍の近接航空支援を行った対地攻撃機に対しては、機関砲で防空戦闘を行っていた。ウクライナ軍敗北の気配が漂っていた。
NATO 加盟国が支援した対戦車兵器、特に「シャベリン」が、兵士に行きわたっていくと、強引に攻撃前進してくるロシア軍の戦車や装甲車に向けて発射され、その結果、侵攻1 か月以内で、ロシア軍の戦車と装甲車、約2000 両が撃破された。
その数は、日本が保有している量を上回った。
ロシア軍の戦闘機・対地攻撃機、ヘリによる攻撃に対しては、携帯対空ミサイル「スティンガー」を使用し、たった1 か月で合計225 機を撃破した。
この時は、ウクライナ軍は、双方の軍が近接戦闘(接触線から数キロ以内)を行っている。
この距離では、効果的な戦いができた。だが、後続の戦車等部隊、砲兵部隊や兵站部隊に対しては、効果的な戦闘をすることができなかった。
ウクライナ軍のその後の1 か月の防御戦闘
ロシア軍が慎重に攻撃するようになってからも、ウクライナ軍は、これまでと同様の防御戦闘を実施してきた。
併せて、侵攻開始以前に導入していたトルコ製の無人攻撃機「バイラクタルTB2 」や「RPG-7 」の弾頭をドローン化した「UJ-32 Lastivka 」が、後続部隊や砲兵部隊への攻撃を行うことができた。
その結果、2 か月間に366 門の火砲を破壊することができた。
左:バイラクタルTB2 、右:UJ-32 Lastivka
©
JBpress 提供 出典:https://www.militaryfactory.com/、https://milirepo.sabatech.jp/category/military/news/
これらの成果が、キーウ侵攻を途中で放棄させ、戦争目的を東部・南部の限定した攻撃へと縮小させた。
ロシア軍は当初の戦闘で、大きな損害を出したために、戦争目的を縮小し、無謀な突進攻撃から慎重な攻撃に転換した。
損耗が大きな部隊の再編制を行うことにより、ロシア軍の損耗は3 分の1 にまで減少した。
ロシア軍の第2 段階の総攻撃に対するウクライナ軍の防御戦闘
ロシア軍は、戦線を縮小し、再編成を完了し、東部・南部で総攻撃を始めたようだ。
一方、ウクライナ軍もNATO から提供された防御用の兵器が部隊に行きわたったようだ。ロシア軍も再編成できたが、ウクライナ軍の防御戦闘能力は著しく高まった。
特に対戦車戦闘、防空戦闘能力は、広範囲にわたって整備できたであろう。戦車・装甲車軍団が、単独で、広大な土地に広く展開して攻撃してくれば、当初の1 か月よりも、多くの損耗が出るであろう。
本来であれば、戦車・装甲車部隊は、装甲車から下車した歩兵との連携で、火砲によるウクライナ軍の対戦車兵器を破壊すること、または、航空攻撃との連携で、敵対戦車兵器を破壊するのが最も効果的な戦闘である。
ロシア軍が、この2 か月の失敗を教訓に、ここで述べた戦いを実施すれば、ウクライナ軍は苦しい戦闘を強いられるだろう。
ロシア軍の協同した戦闘に対して、米国から供給される火砲の射撃の威力、無人攻撃機の攻撃の能力が発揮されることになる。
ロシア軍総攻撃に対するウクライナ軍の防御戦闘
© JBpress 提供 出典:筆者作成
ウクライナ軍は、ロシア軍の第2 段階の総攻撃を凌ぎ切るだろう。そして、ロシア軍に再び重大な損害を与えることができると予想する。
ロシア軍の総攻撃を破砕し、ウクライナ軍の反転攻勢に
ウクライナ軍の攻勢は、2 段階に分けられる。
第1 段階は、2 月24 日以降の侵攻で占拠された領域を奪い返す。つまり、2014 年に占拠されたラインまで押し戻すこと。
第2 段階は、2014 年に占拠された地域を奪回し、もとの国境線まで押し戻すことであろう。
第1 段階は5 月中に達成するだろう。米国が今年の年末までかかると言ったのは、第2 段階のことであろう。
これは実施可能なのか。
米国が最近提供しているのが、高機動多用途装輪車両、装甲車、火砲と対砲レーダー自爆型無人攻撃機「スイッチブレード」、偵察用無人機「ピューマ」、対無人機航空機システムである。
このほかに、英国は装甲車と対艦ミサイル、チェコは戦車、ドイツは歩兵戦闘車を提供する。これらの兵器は、防御的な兵器というよりは、攻撃的な兵器の性格が強い。
「スイッチブレード」(イメージ)
© JBpress 提供 出典:AeroVironment, Inc.
反転攻勢に出る時、戦車や装甲車に搭乗して逃げるロシア軍に、対戦車ミサイルなどを担いで徒歩で追いかけるわけにはいかない。
そこで必要になるのが、装甲車、戦車、装輪装甲車、さらに火砲である。
特に火砲は、歩兵が戦車などの上に乗って移動するときに、これに対して、射撃を行い、歩兵を殺傷するものである。
また自爆型無人攻撃機は、ロシア軍の指揮所、火砲陣地、兵站部隊、後続の戦車部隊を破壊するために、最も必要とされる兵器だ。
この時、敵地の奥深くまで潜入し情報を入手するのが、無人ヘリと無人機だ。市販のドローンも使用されるだろう。
ウクライナ軍の反転攻勢
© JBpress 提供 出典:筆者作成
第2 段階の攻勢では、2014 年で占拠された領土を奪回するための攻撃となる。
長期間の戦闘になることから、ミサイルや弾薬が必要になる。黒海のロシア軍のセバストポリ軍港に停泊するロシア軍艦を攻撃するには、無人攻撃機と対艦ミサイルの攻撃が有効になるであろう。
自爆型無人攻撃機、無人偵察機と地上軍戦闘の連携が最大の強み
NATO 加盟各国の最近の武器提供は、ほとんどが攻勢に出るための兵器である。
ゼレンスキー大統領は、今後、本気で反転攻勢を狙っていることが分かる。そして、その自信も垣間見える気がする。
ウクライナ軍は、NATO から提供された兵器の能力を最大限に生かして戦っている。
その陰には、おそらく米軍の戦争指導が入っているであろう。兵器供与は最大の協力であるが、戦争指導と情報提供も表に出ない重要な力となっている。
※アメリカは兵器の供与だけでなく、兵器の使い方までウクライナ軍に指導していますね。
また最新のドローン兵器をウクライナのためにオーダーメイド販売しています。
ウクライナに「ゴーストドローン」提供へ、米国「空軍が急いで開発」
朝日新聞社
2022/04/22
06:12ウクライナに「ゴーストドローン」提供へ、米国「空軍が急いで開発」 (msn.com)
米バイデン政権は2022 年4 月21 日、ウクライナに対し、新たな8 億ドル(約1 千億円)規模の軍事支援を決め、新型のドローン(無人機)などを提供することを明らかにした。このドローンは「ウクライナの要望に合わせ、米空軍が急いで開発したもの」(米国防総省のカービー報道官)。ウクライナ東部攻撃を本格化させるロシア軍に備える狙いがある。
同省によると、ドローンは「フェニックスゴースト」と名付けられ、121 機以上が提供される。米国がこれまでウクライナに提供してきた自爆型ドローン「スイッチブレード」に似た性能を持つ。主に攻撃を目的としており、ミサイルのように自ら標的に向かって攻撃することができるようだ。複数の標的に対応できるという。ウクライナ兵への使い方の訓練も行う。
主な戦場が首都キーウ(キエフ)近郊からウクライナ東部に移り、必要とされる武器も変化している。平地が多く障害物が少ないため、大砲や戦車といった重火器の役割が増す。バイデン米大統領は2021年4月21 日の演説で、「戦争の次の段階に向けた重要な時期にある」と指摘。新たな軍事支援について「東部ドンバス地方での戦闘力を高める」と狙いを説明した。
《管理人コメント》
※すべて攻撃兵器です。この背景には一体どんな思惑があるのでしょうか?
先陣きってウクライナ軍事支援を行ったのはイギリス。対艦ミサイルと装甲車を供与。ドイツも軍事支援をしていますね。だからウクライナの士気が下がりません。元々愛国心の強い民族性ということもあって絶対あきらめないでしょう。
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ウクライナ、ロシア軍の前進撃退=高い士気を維持― 英国防省
2022/04/20
12:33 ウクライナ、ロ軍の前進撃退=高い士気を維持― 英国防省
(msn.com)
【ロンドン時事】英国防省は19日のウクライナ戦況報告で、ロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方の各地で砲爆撃を強化する一方、ウクライナ側は「ロシア軍による多数の前進の試みを退けている」との見方を示した。
《管理人コメント》
報告によると、ロシア軍はこれまでと同様、周辺環境や後方支援、技術面のそれぞれで課題を抱えており、ウクライナ軍は高い士気を維持しながら抵抗を続けている。
※公表しているのはイギリスのメディアです。ウクライナ側は侵略者であるロシア兵士うぃ一人残らず国外へ追い出したい、これは理解できます。
では欧米の軍事支援の狙いは何でしょうか?
これはあくまで個人的な見方ですが、欧米のウクライナへの軍事支援の背景は、破壊されたウクライナ国内の支援への投資でしょう。ウクライナが国防戦争で勝利することにより、支援を惜しまなかった欧米各国から「復興支援」を合言葉に、かなりのインフラ投資がなされることが容易に予想できます。
加えてロシアからの軍事侵攻という現実的な問題が発生したことにより、ウクライナ国内に欧米の軍隊を駐留させられる可能性もあります。いずれにせよ、ロシアを追い出せばウクライナの経済は欧米各国に無理がいえないことになり、経済の上での互恵関係がいっそう深まります。兵器だけに留まらないでしょうね。
ロシアもウクライナ侵攻後、国際的な兵器市場へ自国兵器をアピールしています。しかし国防戦争で実証されたアメリカの兵器に比べると、侵攻で有効性が証明されたとロシアがアピールしたとしても、買ってくれるのはロシアのお友達だけでしょうね。
現況を見る限り、欧米側に有利な状況になってきています。人々はロシア当局のいうことを誰が信じているというのでしょうか?
大衆を納得させ、民意を得ることも大切な勝利条件でしょう。
そういう意味ではロシアの軍事侵攻は完全に失敗、破綻しているといえるのではないでしょうか?
そろそろ殺さなくていい命を奪ってしまった罪を悔いて、遺族に十分な賠償をしていくこと。ウクライナ政府への正式な謝罪と復興支援への賠償を検討していくべきでしょう。
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